土が主原料の「3Dプリンターの家」販売スタート! 約70~80平米・価格2000万円~、来年から受注。間取りや強度など詳細レポート 熊本
さらに、「今後、3Dプリンター住宅企業は国内外問わずたくさん登場すると思います」と予測する瀬口社長。設計のデジタルデータの複製なども簡単に行われてしまうかもしれない、そんな時代の到来に備え、設計図の無断複製阻止や「Lib Work製」であることのブランド価値の証明などを見据えたNFT化や、グローバルな販売・取引を見据えた決済方法なども構想しているという。
「シリアルナンバリングを行うことで資産価値を創出できるかもしれませんし、メタバースに転用したり、FC展開やライセンス展開も効率的に行える可能性があると思います」(瀬口社長)
従来の「家づくり」の概念を大きく打ち破る、革新的な展望は尽きることなく続いていく。


2026年より受注スタート、価格帯は2000万円から
この3Dプリンター住宅「Lib Earth House」は、2025年8月より販売開始、2026年1月より受注スタート、そして同4月より着工予定だ。
価格帯についてはスタンダードモデル2000万円~(約70~80平米、水廻りなど含む)を想定。
ちなみに、今回紹介したモデルハウスは建材や仕様のグレードが高い「プレミアムエディション」となるため、6000万円~(水廻りなど含む)の販売価格が目安となる。
気になる工期は、土壁の造成に2~3週間、内装まで含めて全体で約1カ月半程度を目指すという。やはり従来の木造住宅と比べると短い工期と言えるだろう。
また、現在は平屋造りの「model B」の販売だが、同時進行で2階建ての「model C」の研究開発も進んでいるという。自由度の高い設計に加え、2階建ても可能になると、さらに選択肢が広がる。