文章がスラスラ頭に入る 「速読」を習得したい人に東大生がおすすめする本3選

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イメージ(写真:Fast&Slow / PIXTA)
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昨今、速読の需要は急速に高まっています。

例えば大学受験を見てみましょう。日本速読協会の分析によると、2025年度大学入学共通テストの国語は約25,460文字。この分量だと、仮に1分間に1,200文字を読めるペースであっても、読解には21分かかってしまいます。【参考:日本速読解力協会レポート】。試験全体の制限時間を考えると、これくらいのスピードで読まないと問題を解く時間がなくなってしまいます。このように、大学受験では文章を「早く、かつ正確に」読む力が必須になっているのです。

この傾向は中学受験・高校受験でも同様で、国語の長文化はもちろん、理科や社会でも記述や長文資料の読解が増えています。受験以外の面でも、2024年には『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』という本がベストセラーになっています。これは、「本を読みたいけど時間がない」という切実な悩みを抱える人が多くなっていることの証左だと言えるでしょう。このように、速読の重要性は年々高まっていて、速読は、受験生にとっても社会人にとっても必須のスキルになっているのです。

そこで今回は、東大生にアンケートを取った結果も踏まえて、文章を早く読めるようになるコツをつかめる本を3つ紹介したいと思います。

要約の力をつける

1. 『9割捨てて10倍伝わる「要約力」』
9割捨てて10倍伝わる「要約力」
『9割捨てて10倍伝わる「要約力」』(日本実業出版社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

速読で一番重要なのは「要約力」です。読んでいる中で、重要なポイントとそうでないポイントを見分けないといけない。逆にそれを見分けることさえできれば、いらないポイントを飛ばしながら読解することができます。つまり、すべてを丁寧に読むのではなく、重要なポイントとそうでない部分を瞬時に見極める力が必要になるということです。

だからこそ、この『9割捨てて10倍伝わる「要約力」』を読むことは速読の役に立ちます。

まずこの本では「捨てる情報」「拾う情報」の基準を徹底的に解説してくれています。文章の中で、どういうものが捨てるべき情報で、どういうものが拾うべき情報なのかについて、しっかりと理解できるようになるのです。

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