文章がスラスラ頭に入る 「速読」を習得したい人に東大生がおすすめする本3選

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この本をしっかりと読み込めば、マクロな視点で文章を整理できるようになります。これこそが速読の核心であり、部分ではなく全体を一気に把握する力が養われていくのです。

推測しながら読む力をつける

3. 『一度読んだら絶対に忘れない古文の教科書』
一度読んだら絶対に忘れない古文の教科書
『一度読んだら絶対に忘れない古文の教科書』(SBクリエイティブ)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

最後に紹介するのは『一度読んだら絶対に忘れない古文の教科書』です。

「現代の文章の速読力を高めたいのに、なぜ古文の教科書?」と思うかもしれません。しかし古文は、現代文以上に「類推力」を鍛える教材です。実は予備校の先生の中にも、国語力が上がらない受験生に対して「一度古文の勉強を頑張って、古文が読めるようになったら、現代文の点数も上がりやすくなる」と指導しているという人も少なくありません。

もちろん古文は文法や単語を覚えることも必要ですが、古文ができるようになるためにはそれ以上に「書かれていない部分をどう読み取るか」が大切になってきます。現代の文章ほど、古文の文章は説明が詳しくありません。だからこそ、想像して補わなければならない「行間」が多いのが古文であり、その行間が問題として問われるのが古文という科目のテストだったわけです。そしてこの行間を読み取るために必要な知識が、文法や単語の知識だというわけですね。

この本では、古文を型や展開のパターンから読み解く方法を紹介しています。

行間を読む力、最初と最後から展開を推測する力――これらは現代文の速読にも直結します。古文を通じて「推測しながら読む」習慣を身に付ければ、現代の文章も一気に読めるようになるのです。

速読は「テクニック」だけでなく、普段の思考習慣から鍛える必要があります。

『要約力』で不要な情報を捨てる力
『東大入試徹底解明 ドラゴン現代文』で構造を見抜く力
『古文の教科書』で行間を類推する力

この3冊を読むことで、文章を「速く、深く」理解する土台が作れます。受験生はもちろん、仕事で大量の情報を処理する人にもおすすめです。

西岡 壱誠 ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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