文章がスラスラ頭に入る 「速読」を習得したい人に東大生がおすすめする本3選
この本自体は、速読力を鍛えるだけの本ではなく、普段の自分のコミュニケーションから改善することが求められている本です。読書だけでなく、日常の会話やプレゼンの仕方まで改善する方法が描かれています。しかしだからこそ、普段から要約を意識することで、自然と速読が身に付く訓練ができるようになるのです。
さらに、良い例と悪い例が具体的に示されているので、自分の思考や習慣のどこが問題なのかがはっきりわかるようにもなるのがポイントです。速読を普段の訓練からできるようにしてくれる素晴らしい本だと言えます。
文章の構造を理解する力をつける
次は、『東大入試徹底解明 ドラゴン現代文』です。この本では、「東大の現代文」の解説をしてくれています。
「東大の現代文」と聞くと、当たり前ですが、難しい印象を持つ人も多いでしょう。ですが実際には、文章そのものは他大学よりも平易で読みやすいことが多いです。その代わりに、先ほどもお話しした『要約』が求められるのが特徴です。
文章全体の構造を見て、どこが重要なのか、何が言いたいのかを理解しつつ、それをまとめて設問に答えなければなりません。つまり、文章自体は簡単でも、「要約力」が徹底的に求められるというわけです。
そういう意味で、速読において大事な「要約する力」が身に付く訓練を積むことができるのが、東大入試だと言えます。
本書の最大の特徴は、文章全体を「構造図」で示していることです。これは、「第4段落と第5段落が対比関係にある」「論点の流れが冒頭と結論で対応している」といった情報が整理されているものであり、一枚の図で文章の構造がどうなっているかを理解することができるのです。

この構造図がどのように作られているのか、自分で文章を読んだときにどのようにしてこの構造図を作ればいいのかを考えることで、広い視点で文章を捉える技術を身に付けることができます。
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