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トランプの選挙操作は毒をもって制するしかない/カリフォルニア州の「ゲリマンダリング」はトランプ独裁に対抗する正戦だ

(写真:David Paul Morris/Bloomberg)

チェコ・プラハに本拠を置く国際的NPO「プロジェクト・シンジケート」は多くの有力者の論評・分析を配信しています。「グローバルアイ」では、主に同シンジケートのコラムの中から厳選して翻訳・配信しています。
トランプ米大統領の露骨な要請を受けて、テキサス州のグレッグ・アボット知事は10年ごとという本来の周期を破る異例のタイミングで連邦議会選挙における同州の区割りを変更した。来年の中間選挙で共和党の獲得議席数が5議席上積みされるように区割りを変えたのだ。
ある政党が自らに不当に有利となるように区割りを変える「ゲリマンダリング」。これは民主制を腐敗させる。民主制では有権者が政治家を選ぶことになっているが、選挙区の不正操作は政治家が有権者を選ぶ行為にほかならない。
民主党には何ができるか
アボットが行った新たな区割りは法廷で違法性について争われる可能性が高い。とはいえ訴訟はアボット側の勝利に終わるだろう。というのは、2019年に連邦最高裁は、党派的ゲリマンダリングは連邦裁判所の審理の対象外であるとの判断を示しているからだ。現在の最高裁がトランプの独裁計画に完全にコミットしていることも考え合わせれば、司法が介入する見込みはない。
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