すごい団地!「保育園、ドッグラン、畑を完備」「子育て中に"ご近所さん"を頼れる」 満室が続く《ハラッパ団地・草加》が、令和に人気を呼ぶワケ
あの頃の「団地のよさ」を、いかにして再生するか。
具体的には、敷地内に子どもたちが遊べる「原っぱ」を設置するとともに、子育て世帯に嬉しい企業主導型の保育所「草加クローバー保育園」を敷地内に誘致・開園。さらにペット共生可(多頭飼いや大型犬もOK)とし、ドッグランも併設した。
「ハタケ部」で使用する農地や、イベントで使えるピザ窯、前述したコミュニティスペースも揃っている。
このように、団地の住民および地域住民との交流が図れる「場の提供」を意識した、さまざまな施設が設置されることとなった。


団地の“物件としての魅力”にもこだわる
さらに、肝心な住居そのもの、居住スペースについても、当然、大規模リノベーションを経て魅力の向上を目指した。
「『ハラッパ団地・草加』のような『横長のLDK』は、1970年代には一般的でしたが、今はなかなか見られない間取りです。2DKの場合は間にある仕切りの扉を取っ払えば、大きな1DKになる。この独特の間取りも、リノベーション好きの方々にとっては魅力のようです。
さらに、どんなにフルリノベーションしても、やはり団地の特徴である窓サッシや梁のあたりなと、元の雰囲気から変えられない部分があります。そのような部分は『団地ならではのレトロな魅力』ととらえていただけるように残しつつ、当然、水回りなどは刷新して、清潔な環境を整えました」(森永さん)


また、ペットに関する入居時の審査や入居後のクレームへの専門的な対応を行うために、通常の賃貸管理会社とは別でペットの管理会社も委託。飼っている居住者も、飼っていない居住者も安心して生活できる環境を整えた。
それでも、入居者募集をスタートしてしばらくは、事業として成立する見込みが立つか否か、微妙なラインだったそうだ。
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