すごい団地!「保育園、ドッグラン、畑を完備」「子育て中に"ご近所さん"を頼れる」 満室が続く《ハラッパ団地・草加》が、令和に人気を呼ぶワケ

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「地域の人たちの多くが顔見知りで、忙しいときに『ごめんなさい、子どもを見ておいてもらえますか?』と気軽に頼れる環境が嬉しい。

子どもたちが団地の敷地内にある原っぱで遊んでいる姿を見守り、夕方に私たち親が窓から『いつまで遊んでるの! 早く帰って来なさい~』と声をかける。愛媛での子ども時代を思い出すような日常が、いい感じです」(安部さん)

団地の“古いイメージ”をなくし「よさ」を前面へ

「ハラッパ団地・草加」は、総戸数55戸。間取りは1LDKまたは2DKで、同棲やDINKSの居住者が37%、単身の居住者が36%。子どもありの家族は21%で、子どもなしの家族が6%と、居住者の属性も多岐にわたる。

しかも20代・30代・40代・50代がほぼ1/4ずつと、居住者の年齢層も偏りがない構成になっている。まさに「生き方が多様化する現代」に適応した共同住宅といえる。

ハラッパ団地
敷地内には緑も多く、子どもが遊べる“原っぱ”がある(写真:今井康一撮影)

もともとNTT東日本の「使われていない『休眠不動産』だった旧社員寮の利活用による社会貢献を」という施策からスタートした同団地。そのプロジェクトを請けたアミックスが「大規模リノベーションによる賃貸物件としての再生」を企画した。

その際、コンセプトの礎となったのが「団地」というワードへのこだわりだ。

「『団地』というワードは、一般的には『古いもの』というネガティブイメージでとらえられている部分があると思います。でも、団地ならではの温かみや地域との交流、コミュニティとしての役割など、今の時代にこそ求められるよさもある。古さをなくしてよさを残しつつ、新しい形で再生できればと考えました。

通常、NTTさんの不動産をリノベーションした物件は別のブランド名で商標登録されているのですが、今回はコンセプトに合わせて『ハラッパ団地』という名前を付けることをご了承いただいた、という経緯があります」(森永さん)

ハラッパ団地
リノベーション前、NTT東日本の社員寮だった頃の室内の様子(提供写真)
ハラッパ団地
昔ながらの団地の室内といった様子だったが…(提供写真)
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