すごい団地!「保育園、ドッグラン、畑を完備」「子育て中に"ご近所さん"を頼れる」 満室が続く《ハラッパ団地・草加》が、令和に人気を呼ぶワケ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

この2年半、夏祭りや餅つき大会のほかにも、スパイスカレー作りやボードゲーム大会、運動会、クリスマス会などのイベントを月1で開催してきた。

参加者は少しずつ増え続け、2024年の年間参加者は延べ315名。ともに月1で開催され続けている「ハタケ部」とともに、団地居住者および地域住民たちとの交流・コミュニティ形成の場として、大きな役割を果たしている。

ハラッパ団地
夏祭りで射的遊びをする子どもたち(写真:今井康一撮影)
ハラッパ団地
子どもも大人も参加できる行事や活動が盛んに行われている(写真:今井康一撮影)

令和の今、首都圏では珍しい、地域住民たちの緩やかにして温かいコミュニティ。「ハラッパ団地・草加」でそれが形成されている背景には、同団地の立ち上げから関わるアミックス、そして同団地に関連する地域コミュニティ活性化への貢献を掲げているハウスコムが共有する、明確なビジョンがあった。

「私たちがアミックスさんとともに運営する『ハラッパ団地・草加 運営企画プロジェクト』は、餅つきやお祭りなどを始め、昨今なくなりつつある地域の文化や、やってみたくとも各家庭ではできない季節の遊び(お菓子作りやイルミネーションなど)を企画することで、かつて日本各地の団地にあった『温かくてどこか懐かしく、みんなが帰りたくなるような場所』を令和の時代に作ることを目指しています」と、ハウスコム経営企画部の相原千宗さんは語る。

子育て中に「ご近所さん」を頼れる関係

同じ共同住宅の住民でも、隣人の顔を知らないのが当たり前になっている昨今。住民同士が親しげな雰囲気で名前を呼び合っている光景を見るだけで、そこはかとなく懐かしい。

同団地にすでに7年近く住んでいる安部絵梨香さんは、愛媛出身。もともとは都内に夫婦で住んでいたが、子どもが生まれるにあたり当時の居住地の環境に悩んで引っ越し先を探す中、この団地に巡り合ったという。

ハラッパ団地
取材の日、娘と夏祭りに参加していた安部絵梨香さん(写真:今井康一撮影)
次ページリノベ前の団地の様子
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事