「主婦なのに総菜を出すな」モラハラ気味の再婚夫に"涙で対抗"──48歳女性がつかんだ「晩婚ライフ」の現実と"工夫"

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明さんとの結婚生活でも真理子さんは気遣いと我慢を続けた。明さんは酒を飲むと気が大きくなり、人におごったりタクシーで帰って来てしまう。

専業主婦になっていた真理子さんとしては2人の新居や旅行のために使ってほしかったが何も言わなかった。パチンコ好きの明さんを理解しようと一緒にパチンコ店に行ったこともある。

「アドレナリンが出る感じはわかりました。でも、私が知らないところでキャッシングまでしていることがわかったんです。『収入の範囲で遊んでほしい』とようやく言えました」

生活にゆとりを持つために、学生時代に取得していた資格を生かして臨時雇いの地方公務員になった真理子さん。しかし、明さんからは「夫の俺をバカにするのか」と言われてしまう。

「その職場にはちゃんとしている既婚男性が多くて、自分の夫と比べてしまいました。目が覚めて離婚することができたので良かったと思います。彼も私に理想を押し付けられるのがしんどかったようで揉めることなく離婚できました」

同郷出身「こじらせている」則之さんとの出会い

その後の12年間は東京で専門職の地方公務員をしていた真理子さん。気の抜けない現場を受け持つ業務はやりがいはあるけれど自分にはオーバーワークだったと振り返る。

「もう一度結婚したかったので結婚相談所にも入りました。でも、仕事が大変すぎて土日はひたすら寝ていたので、お見合いをドタキャンしてしまったこともあります」

真理子さんには「結婚生活はこうありたい」という理想像もあった。自分と同じくバツイチなのはいいけれど子どもがいる男性は避けていた。

「30代のうちに自分の子どもが欲しいと思っていたからです。前の夫のようにだらしない人は困るので、きちっとした家で育った男性がいいなとも思いました。実際にお付き合いしたこともありますが、逆に『バツイチの彼女を結婚相手としては親に紹介できない』と言われてしまい……」

世話焼きの同僚から「同じ福岡出身の独身男性がいるよ」と紹介してもらったのが、別の自治体で働いていた則之さんだった。しかし、彼はなぜか東京のやや辺鄙なエリアにマンションを買って犬と一緒に暮らしているという。真理子さんは「私は猫派だし、都会で住み続けたい」という理由で会うことすら断ってしまう。

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