「フィードバックが怖い」「人格攻撃された気になる…」ダメ出しで"落ち込む人"と"伸びる人"の決定的な差、信頼される人の思考法3選
これと同じように、上司があなたに何かを指摘してくるとき、それは「あなた自身(パソコン本体)」を否定しているのではなく、あくまで「今とっているやり方(ソフト)」に改善の余地があると言っているだけです。
今回のやり方は、「いくつもある方法の中から、とりあえず選んでみた選択肢のひとつ」にすぎません。状況に応じて柔軟に変えられる“操作方法の一例”であり、それがうまくいかなかったからといって、あなたという「本体」の価値が損なわれることは決してないのです。
このように、「やり方」と「自分自身」とを切り分けて考えられると、感情が過剰に反応することもなく、冷静にフィードバックを受け止められるようになり、「じゃあ、次は別の方法を試してみよう」と、前向きな改善に向かうことができるのです。
原則3 ノイズを削ぎ落とし、「改善点」だけを抜き出すイメトレ(認知編集)
受け取った批判の中から、行動につながる「要点」だけを的確に抜き出します。
これは、動画編集の作業に似ています。
相手から渡された動画素材(=批判の言葉)を、次のように編集するイメージです。
まず、素材を再生する前に、相手のトゲのある声や感情的な音はミュートにしましょう。そして、相手の「言い方」や余計な修飾といった不要な映像シーンは、すべてカット編集してしまいます。これらは改善にはつながらないノイズです。
次に、無音でカット編集された映像の中から「ここが一番重要」という改善点の部分だけを切り抜きます。その部分に「次回、UIは指標を3つに絞る」といった具体的なテロップ(=改善アクション)を付けて、内容をはっきりとさせます。
このプロセスを経ることで、あなたの手元には「感情的なノイズが削ぎ落とされた、具体的なアクションプラン」という、短く分かりやすい動画だけが残るのです。
このように、感情的なノイズはミュート&カットし、次につながる改善情報だけを抜き出して具体的なアクションに落とし込む。
この「編集力」こそが、批判を成長の糧に変えるための重要なスキルなのです。
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