「ちょっといい?」で相手の集中と時間を奪う上司は、無意識に時間泥棒していない?できる上司は絶対言わないNG話法2選

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コミュニケーションの失敗の8割は、指示の曖昧さが原因。

明確な指示は愛情の証。相手を信頼しているからこそ、迷わない道筋を示すのです。

明日から使える「部下が動き出す」フレーズ集
1.「ゴールは〇〇。最初の一歩として△△から始めてください」
2.「期待する成果物は□□です。参考資料はこれです」
3.「〇日の△時に進捗確認しましょう。困ったらすぐ相談を」

「ゴールは〇〇です。進め方は任せますが、あなたならどうアプローチしますか?」と問いかけてみましょう。

部下の案を聞いた上で、「いいですね。それに加えて△△も検討してみては?」とアドバイスを加える。

これにより、自主性を尊重しながら適切な方向付けができます。

軽く見られる人は 「ちょっといい?」で相手の集中を破壊する

「あ、ちょっといいですか? 実は……」。集中している人に無遠慮に話しかけるのは、「時間泥棒」と同じです。

「でも、用件を言うと身構えられて、話を聞いてもらえないのでは?」「気軽に相談できる雰囲気が大切では?」という意見もあるでしょう。

一度邪魔が入れば、元の集中状態に戻るまでに平均で23分かかる──。

これは、カリフォルニア大学アーバイン校のグロリア・マーク教授による研究結果です。つまりあなたが今、何気なく相手の集中を断ち切っているとしたら、その瞬間、信頼も、評価も、確実に下がっているのです。

信頼される人は「2W1H話法」を実践しています。

What(何の件か):用件を明確に
Why(なぜ今か):緊急度を示す
How long(どれくらいか):所要時間を約束

「A社のクレーム対応の件で、緊急案件なので2分お時間いただけますか?」

こうした伝え方の配慮が、相手との信頼関係を決定的に変えます。

用件を先に、時間を添えて。

これだけで、3つの効果があります。

1.何の話か分かるので、相手が重要度を判断できる。
2.〇分なら、と心の準備ができる。
3.あなたの配慮が伝わり、好感度が上がる。

この一言が、あなたを「配慮のできるプロ」として印象づけるのです。

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