店舗数は2倍、売上高は4倍…いつの間に「丸亀製麺1強独走」になったのか? 丸亀・はなまる 「セルフうどん」2強の競争の歴史

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
丸亀製麺とはなまるうどん
すっかり差がついた感のある丸亀製麺とはなまるうどん。何が分けたのか?(筆者撮影)
この記事の画像を見る(14枚)

丸亀製麺vsはなまるうどん。「セルフうどん」業態の2強は、「店舗数2倍、売り上げ4倍、利益10倍」という圧倒的な差で、丸亀製麺が独走態勢に入りつつある。まずは、その根底にある「店づくり・コンセプトの違い」と「讃岐うどんブーム」から受けた影響について検証してみよう。

そのうえで、なぜそこまで引き離されたのか? その要因は「来店の『体験価値』化」や、「低単価の克服」「効率化」といった経営努力、そして「豪運」だ。

「セルフうどん」2強 実は「店づくりが全然違う?」

丸亀製麺の店内
丸亀製麺の店内。1号店・加古川店にて(筆者撮影)

まず「店づくり・コンセプトの違い」を見てみよう。

「はなまるうどん」は、誰でも入れる清潔でポップな店づくりで、女性や家族連れでも入れる空間を作り上げた。前編記事でも述べた通り、吉野家・マクドナルドなどを意識した「うどんのファストフード」をコンセプトにしている。

一方で、丸亀製麺は「『製麺所のうどんを食べに行く』という体験価値の提供」だ。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事