丸亀製麺「業績低迷→大復活」をもたらした思考法 V字回復の背景には大胆な「選択と集中」がある
インフレ時代が到来し、さまざまなものが値上げとなる令和の日本。外食チェーンも例外ではなく、ほとんどの企業が価格を上げていっていますが、その結果、客離れになる店と、客が訪れ続ける店が分かれるようになりました。
どこが差を生み出したのか。ひとつは「テーマパーク性」なのかもしれません。都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家の谷頭和希氏の新著『ニセコ化するニッポン』より、好調が続くうどんチェーン「丸亀製麺」について取り上げたパートを抜粋、再構成してお届けします。
「選択と集中」でV字回復した丸亀製麺
「選択と集中によるテーマパーク化」の方向に舵を切ったことで、V字回復をした施設について見てみたい。
「丸亀製麺」だ。
全国に店舗を展開するうどんチェーンとして有名で、店内の製麺機で作られたうどんをそのまま提供するのが特徴だ。この方式は、オーナーの父親の故郷でもある香川県の讃岐うどん店の方式に影響を受けていて、丸亀製麺は創業以来「出来立ての『生』のおいしさにこだわる」ことをモットーにしている。
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