いずれにしても、グーグルの支援サービスは利益を追い求めてやっていることではない。短期的な利益を追わなくてもいいような、それほどの域に達している。そんな企業が世界にどれくらいあるだろうか?
リアルより”リアル”なグーグル美術館
社会的な貢献といえば、グーグルは芸術への取り組みも盛んだ。世界中の博物館や美術館に展示されているコレクションをネット上で閲覧できる『Google Cultural Institute』というサービスがあるのだが、このたび「樹花鳥獣図屏風」などが追加されたそうだ。『Google、「樹花鳥獣図屏風」を70億画素で提供、肉眼では見られない筆のタッチまで』。
70億画素で撮影、提供できるのはグーグルが持つ技術の賜物。しかも、これほどまでの精細感で見ることができたならば、実際に美術館に行くよりもブラウザ上で見た方が、ある意味で“リアル”になってしまう。そんな逆転現象が起ころうとしているのだ。
災害支援や芸術のみならず、グーグルは医学的な貢献も果たしている。『グーグル、糖尿病治療で仏製薬大手と提携』。
糖尿病患者は多く、その数は世界中で3億8000万人にも及ぶと言われている。莫大な医療費がかかり、また患者にとっても食事制限や透析などの必要もあることからクオリティー・オブ・ライフを著しく低下させてしまう要因である。このような社会的な問題へ積極的に取り組む姿勢はすばらしく、実際に世界で影響を与えつつあるのだ。
※ 続きの「グーグルの誤算」「グーグルの弱点」は、週刊『夏野総研』のブロマガでご覧ください!
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