2024年の吉田ルートでの入山が約11万5000人でしたので、今シーズンがどのように推移するか、注目です。
そしてさらに注目すべきは、その外国人比率です。吉田ルートでは2015年は約21%だったのが、2024年の調査では、42%ほどに上昇したといわれています。
下山者に対するアンケート調査によると、吉田ルートを利用した外国人の国籍は約50カ国におよび、国籍別には台湾からの来訪者が最も多かったとのこと。これは東京から吉田口の富士山五合目まで直通バスがあることや、鉄道でも富士吉田までのアクセスがいいことが要因として挙げられるでしょう。

鉄道で行く場合、富士山麓電気鉄道(2022年に「富士急行」から改称)を利用して、その名も「富士山駅」(こちらも2011年に「富士吉田駅」から改称)で下車。
このネーミングのわかりやすさも、他のルートと比較して、外国人観光客を富士吉田により集める結果に繋がっていると考えられます。
それでは、そんな富士吉田とその周辺スポットにおいて、特に外国人観光客を集める場所の秘密に迫りたいと思います。

レトロ商店街として外国人に大人気
外国人から人気の「これぞニッポン」と言える風景・富士山と桜、そして五重塔を同時に眺められるのが、「新倉山浅間公園」の展望台です。
日本人にもあまり知られていなかったこちらは、2015年にアメリカの旅行写真家、エリア・ロカルディ氏によって、「世界中のカメラマンが死ぬ前に訪れなければならない21の場所」の9位に選ばれたことがきっかけで、以来、外国人観光客が急増しました(当時、日本からは2カ所選ばれ、「富士山」が9位、「京都」が18位)。

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