「専門学校の同級生が3分の1に激減」「”給料6万円+歩合”の会社も」《アニメ業界》夢見て来日したミャンマー人女性が直面した現実

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決してアニメづくりの主役ではない「背景」という世界に生きるピョピョさんに、最後に聞いてみた。背景にかかわっている人たちは、視聴者にアニメのどこを見てほしい、注目してほしいと思っているのだろう。

「うーん……難しいけど、“引き”の絵を見てほしいかな。キャラクターは入っていない、背景だけのもの。とくに力を入れて描いているから」

その一枚が差し挟まれることで僕たちはキャラクターの心情も、物語の起伏や季節の移り変わりも、そこがどんな世界であるのかも知ることができる。セリフや動きもなしに、いろいろなものを表現しているのだ。

2日かけて描いた”1秒で消える”背景を見てほしい

「1秒で流れちゃうものを、2日とかかけて描いてるんですよ! いや、0.5秒くらいですか? それでもう消えちゃうんだよー」

だからこそ一枚の背景は見る人に深い印象を与えるのかもしれない。そんな絵をこれからもピョピョさんは描き続ける。

室橋 裕和 ライター

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むろはし ひろかず / Hirokazu Murohashi

1974年生まれ。週刊誌記者を経てタイに移住。現地発の日本語情報誌に在籍し、10年に渡りタイ及び周辺国を取材する。帰国後はアジア専門のライター、編集者として活動。「アジアに生きる日本人」「日本に生きるアジア人」をテーマとしている。主な著書は『ルポ新大久保』(辰巳出版)、『日本の異国』(晶文社)、『おとなの青春旅行』(講談社現代新書)、『バンコクドリーム Gダイアリー編集部青春記』(イーストプレス)、『海外暮らし最強ナビ・アジア編』(辰巳出版)など。

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