コーヒーは丁寧にサイフォンで淹れる。小さな砂時計を用意して、「これが落ちたら火からおろすのよ」と、説明しながら作業をすすめる。

「買い物はね、すぐそこにあるスーパーバリューに行くの。アキダイ(等々力店)さんが入っているからお野菜が安くて新鮮。あとね、ちょっといいものが欲しいときは駅前の成城石井ね。ここらの人はそうやって使い分けてるんですよ」(藤沼さん)
歴史や自然が暮らしにまぎれる、今や珍しい街
急行は停まらず、商業施設も控えめ。駅前にはチェーン店と個人店が交ざり合い、住宅は低層で統一されている。その風景の中に、渓谷や古墳があまりにも無造作にある。歴史や自然が平然と暮らしにまぎれていることに少し驚く。そんな印象だ。
作り込まれた感じがない。それが等々力の「住むとちょっといいところ」なのだと思う。
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