自由が丘と二子玉川のほぼ中間、知る人ぞ知る「渓谷と古墳のある街」の"実態" 最高の住環境なのにタワマンが建つことがない理由

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コーヒーは丁寧にサイフォンで淹れる。小さな砂時計を用意して、「これが落ちたら火からおろすのよ」と、説明しながら作業をすすめる。

喫茶ロマン コーヒー
藤沼さんの淹れたコーヒー(600円)(筆者撮影)

「買い物はね、すぐそこにあるスーパーバリューに行くの。アキダイ(等々力店)さんが入っているからお野菜が安くて新鮮。あとね、ちょっといいものが欲しいときは駅前の成城石井ね。ここらの人はそうやって使い分けてるんですよ」(藤沼さん)

歴史や自然が暮らしにまぎれる、今や珍しい街

急行は停まらず、商業施設も控えめ。駅前にはチェーン店と個人店が交ざり合い、住宅は低層で統一されている。その風景の中に、渓谷や古墳があまりにも無造作にある。歴史や自然が平然と暮らしにまぎれていることに少し驚く。そんな印象だ。

作り込まれた感じがない。それが等々力の「住むとちょっといいところ」なのだと思う。

【もっと読む】「3億円タワマン」の下に経営難に陥る創業130年の下駄屋がある街「月島」 新住民と旧住民の間にある"大きな経済格差"によって見えた深い分断 では、タワマンが乱立する月島を、街に詳しいライターの末並俊司氏が探訪。タワマンが増えたことによる街の変化を、豊富な写真とともにレポートしている。登録すれば本連載の最新記事が届く《こちら》の「著者フォロー」ボタンから。
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末並 俊司 ライター

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すえなみ・しゅんじ / Shunji Suenami

福岡県生まれ。93年日本大学芸術学部を卒業後、テレビ番組制作会社に所属。09年からライターとして活動開始。両親の自宅介護をキッカケに介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)修了。現在、『週刊ポスト』を中心として取材・執筆を行っている。

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