駅から徒歩10秒にある「有限会社 よしとみハウジング(世田谷区等々力2-39-21)」の岩瀬健さんに話を聞くことができた。この地で35年の歴史を持つ老舗だ。

「等々力は東京の西の端っこで、都心からも適度に離れているし、どう言えばいいのかな、東京の田舎町なんですよね。いわゆるベッドタウンで、住むための街です。
3つとなりの「自由が丘駅(目黒区自由が丘)」のようににぎやかじゃないし、反対側、神奈川寄りの2つとなりにある『二子玉川(世田谷区玉川)』みたいにおしゃれな雰囲気でもない。
だけど、ここは東京都の風致地区に指定されていて、自然環境は豊かだし、とても落ち着いた雰囲気です」(岩瀬さん)
抜群の環境だが、タワマンが建つことはない
風致地区とは自然的景観を維持するために、都市計画法第8条第1項第七号に定める地域地区のことをいう。
宅地造成、土地開墾その他の土地形質変更、木竹の伐採、建築物その他の工作物の新築、改築、増築、移転などに制限が設けられている。
「また街のほとんどは第1種低層住居専用地域に指定されていて、低層階の建物しか建てられないので、例えばタワーマンションなどが進出してくることはありません」(岩瀬さん)

「等々力はベッドタウンといいましたけど、実は観光地でもあるんです。それは等々力渓谷のおかげですね。夏は青々としげった新緑、秋には紅葉が楽しめるし、春には草花が咲きます。
あいにく今は倒木の撤去工事が行われているので、歩ける場所は限定的ですが、土日になると一年を通して見物客が訪れます」(岩瀬さん)
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