「ランチ1人2100円~」でも大盛況!象印マホービンが運営する「米が美味すぎる食堂」。連日満席を実現した4つの仕組み化

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その次の店ははっきりとは決まっていないが、西日本で食堂出店を考えているそうだ。

おにぎり弁当
象印銀白弁当と象印銀白おにぎりで提供しているおにぎり弁当994円。漫画のようだが、筆者と息子はおにぎりをひと口食べて「ごはんがおいしい!」と顔を見合わせた(写真提供:象印マホービン)

理念がすべての出発点。象印の「暮らしをつくる力」

1918年から100年以上の歴史を紡いで来た象印。企業理念は、「暮らしをつくる」だ。社名の通り、マホービンの製造にはじまったメーカーだが、先進的な技術を搭載することよりも、「お客様の不満を解決したい」「こうしたらもっと使いやすいのではないか」と顧客目線にフォーカスして、今日まで商品開発を続けてきた。

山の幸弁当
象印銀白弁当で提供する、山の幸弁当1600円。冷えても粘り気があり、ごはんの甘みが強く感じられた(写真提供:象印マホービン)

象印食堂の成功の背景には、この姿勢があるのではないだろうか。客の意見や要望に「必ず対応したい」と、1つひとつ丁寧に応えた結果、ネガティブな口コミはほとんどなくなり、「楽しかった」「おいしかった」など、ポジティブな意見が多く寄せられるようになっている。

成功は偶然ではなく、長年受け継がれた企業DNAがもたらした、必然だったのだ。

【前編】「炎舞炊きが25台もフル回転」「安くはないけど本当においしい」 象印マホービンが運営する「米が美味すぎる食堂」が大反響のワケ では、象印食堂についてさらに詳しく深掘りしている。
笹間 聖子 フリーライター・編集者

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ささま・せいこ / Seiko Sasama

フリーライター、時々編集者。おもなジャンルはホテルビジネス、幼児教育、企業ストーリー。編集プロダクション2社を経て2019年に独立。ホテル業界専門誌で16年間執筆を続けており、ホテルと経営者の取材経験多数。「週刊ホテルレストラン」「ダイヤモンド・チェーンストアオンライン」「FQ Kids」などで執筆。企業のnote発信サポーター、ブックライターとしても活動。大阪在住。

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