「ランチ1人2100円~」でも大盛況!象印マホービンが運営する「米が美味すぎる食堂」。連日満席を実現した4つの仕組み化

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おにぎりを握るための専用の型も用意され、そこに何グラムのごはんを入れて、「米と米の隙間がどれくらい空くか」までが緻密に設計されている。

おにぎり
象印銀白おにぎりには、常時約25種類のおにぎりが並んでいる(写真提供:象印マホービン)

象印銀白弁当、象印銀白おにぎり共に好調で、象印銀白弁当は月1万2000~1万3000個が売れている。月商は約1000万円だ。 象印銀白おにぎりでは月500~700個のおにぎりが売れており、月商は約600万~700万円を上げている。

さらに、2025年3月からは大阪・関西万博にも、おにぎり専門店出店。おにぎり製造ロボットを導入した「未来仕様」で、日本と世界、さまざまな地域の食材や料理を使ったおにぎりを提案している。

製造工程
大阪・関西万博の象印銀白おにぎりでは、ロボットがおにぎりを握っている(写真提供:象印マホービン)

セールスプロモーションから「全国ブランド」へ

象印の飲食事業全体の売上高は2024年、年間約6億円まで成長した。グループ全体の売上高は872億円。飲食事業が占める割合はその約0.7%だ。そう聞くと小さく見えるが、「セールスプロモーションとしては、想定以上の成果をあげている実感がある」と北村さん。

今後については、「お店をじゃんじゃん増やすと質が保たれない」と慎重だ。「誰もが知っている象印食堂」を目指して、質を担保する環境を整えつつ、ゆっくりと拡大へ向けて動き出している。

先陣を切るのは「象印銀白おにぎり 京橋店」で、2025年9月、大阪・京橋にある複合商業施設「コムズガーデン」にイートインもできるスタイルでオープン予定。「炎舞炊き」ごはんのおにぎりと、そこにだし巻き、豚汁を合わせるシンプルな定食をメインメニューとする計画だ。

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