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11月に資金調達をしたスタートアップの上位をランキング。トップのSakana AIは200億円の巨額の資金調達を行う

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11月に多くの資金を調達したスタートアップはどこか (写真:ひとさじ/PIXTA)
生成AIの登場に加え、金融引き締めによる資金調達の難化、人材獲得競争の激化……スタートアップをめぐる環境は大きく変化しています。連載「すごいベンチャー」では、そうしたスタートアップの最新情報を定期的に発信します。
今回は、最新のスタートアップの資金調達情報をお届けします。

スタートアップにとって資金調達は成長を加速させるための大きなドライバーだ。資金があれば、これまでの稼ぎ以上の大きな投資が可能になる。さらに投資家や金融機関が「成長期待が持てる」と判断した結果でもある。

生成AIの登場に加えて、資金調達の難しさ、イグジット環境の変化など……スタートアップをめぐる環境は大きく変化している。『』週刊東洋経済』の恒例特集「すごいベンチャー」を連載化。連載の一覧はこちら

足元では、数年前と比べて資金調達環境が悪化しているが、多額の資金調達に成功しているスタートアップも多い。では具体的にどんなスタートアップが調達に成功しているのか? フォースタートアップスが運営するSTARTUP DBは自社のサイトで、国内スタートアップの資金調達額を毎月ランキング形式でレポートしている。11月分の結果から、調達額上位の企業名と投資の内訳を確認していきたい。

Sakana AIの評価額は4000億円相当に

11月のトップは国内では最速でユニコーン企業(評価額10億ドル以上)になったSakana AI(サカナAI)。11月にシリーズBで200億円という巨額の資金調達を行った。出資者には三菱UFJフィナンシャル・グループやKhosla Ventures、Factorial、Macquarie Capitalはじめ国内外の金融機関やVCが名を連ねている。これで評価額は4000億円相当になり、STARTUP DBが集計した累積調達額は625.9億円にのぼる。

2位はThird Intelligence(サード・インテリジェンス)の80億円。同社は、国内AI開発で有名な東京大学・松尾研からカーブアウト(事業独立)したAIスタートアップだ。三菱UFJ銀行を筆頭に三井住友銀行、SBIグループ、博報堂DYベンチャーズから第三者割当増資で80億円を調達している。この調達でグローバル基準の研究開発組織体制の構築や、エンジニアの積極採用を進め独自AI開発を進める。

マーケティング事業を展開するナハトが3位で、みずほ銀行から60億円をデット(融資)ファイナンスで調達。人材育成や新規事業の立ち上げを目指す。

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