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2025年7月と8月のスタートアップ「資金調達額」ランキング。7月はインターステラテクノジズが89億円、8月はテラチャージが104億円調達

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スタートアップがより成長するには資金力がカギを握る (画僧:チキタカ/PIXTA)
生成AIの登場に加えて、金融引き締めによる資金調達の難しさ、人材獲得競争の激化……スタートアップをめぐる環境は大きく変化しています。連載「すごいベンチャー」では、そうしたスタートアップの最新情報を定期的に発信します。
今回は、最新のスタートアップの資金調達情報をお届けします。
生成AIの登場に加えて、金融引き締めによる資金調達の難しさ、イグジット環境の変化など……スタートアップをめぐる環境は大きく変化している。週刊東洋経済の恒例特集「すごいベンチャー」を連載化。連載の一覧はこちら

スタートアップにとって資金調達は成長を加速させるための大きなドライバーだ。資金があれば、これまでの稼ぎ以上の大きな投資が可能になる。そもそも収益化に至っていないスタートアップであれば、開発などの投資に振り向けることができる。

目線を変えれば、投資や融資は、投資家や金融機関がそのスタートアップに「成長期待がもてる」と判断していることの証でもある。金額が増えるほどリスクも大きくなるが、成長期待も膨らんでいるといえる。

足元で多額の資金調達に成功しているのは、どんなスタートアップなのか。フォースタートアップスが運営するSTARTUP DBは、自社のサイトで、国内スタートアップの資金調達金額を毎月ランキング形式でレポートしている。今回は夏の時期である7月と8月分の結果から、具体的な企業と投資の中身を確認していきたい。

トップは100億円超の資金調達を実現

8月にもっとも資金を調達したのは、EV(電気自動車)充電インフラを全国で展開するTerra Charge(テラチャージ)だった。みずほ銀行、あおぞら銀行、三井住友信託銀行、りそな銀行といった大手銀行などからエクイティ(新株発行)とデット(融資)合わせて104億円を調達した。これはシリーズDラウンドの後半にあたる調達で、2024年12月の100億円の調達と合わせると204億円に上る。累計では261億円だ。

EV充電器の設置を2025年3月末時点で1.5万口にまで拡大させたが、資金を投じてさらなる拡大を進める予定だ。

レベル4の自動運転トラックによる幹線輸送を目指すT2は、プレシリーズBラウンドで、8月だけで47.5億円の資金をエクイティで調達した。調達先は宇佐美鉱油、NX・TCリース&ファイナンス、環境エネルギー投資、鈴与、日本郵政キャピタルなど9社。累計調達額は110億円に上る。

7月に自動運転レベル2の幹線輸送の商用運行を関東-関西間で始めた。実証運行も重ね、レベル4運転の実現に向けた取り組みにも積極的だ。

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