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〈躍進銘柄のトップに直撃①〉アドバンテスト・津久井幸一社長が語る半導体テスターの伸びしろ「テスト需要が伸びていく入り口にすぎない」

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津久井幸一/つくい・こういち 1964年生まれ。87年群馬大学工学部電気工学科卒業、アドバンテスト入社。新企画商品開発室新事業推進グループリーダーなどを経て、2021年CTO(技術技術責任者)。24年から現職 (撮影:今井康一)

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2025年は「日経平均株価5万円」に突入する歴史的な節目の年となった。「AI相場」ともいわれる中、26年の株式相場はいったいどうなるのか? 株価が上昇する注目企業をピックアップし、そのトップに足元の環境や今後の見通しについて聞く「躍進銘柄のトップに直撃」。ここでは、津久井幸一・アドバンテスト経営執行役員社長兼グループCOO(最高執行責任者)に、半導体の見通しと、テスター需要について聞いた。

これまでのサイクルとは構造的に変わってきている

2025年は大きく株価が上昇し、業界では「AIバブル」という声も上がるようになった。だが短期的な株価水準はあまり気にしていない。少なくとも3年以上の単位で事業を見ている。

というのも、長期的に見て半導体の「複雑性」は増し続けると考えているからだ。

動作や性能を確認するテスターがほかの半導体製造装置と違うのは、その「複雑さ」がテスト需要を大きく左右する点。一般的に、半導体製造装置の需要は半導体のボリュームに比例して増える。一方でテスターの場合は、複雑さが増すことで、テストの回数・時間が増え、出荷が伸びる。

半導体業界には、好不況を繰り返すシリコンサイクルが付きものだ。だが、テストという観点から見ると、複雑性が格段に上がり、これまでのサイクルとは構造的に変わってきていると感じている。今はまだテスト需要が伸びていく入り口にすぎない。

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