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メタのAI半導体を支える"黒子企業"強さの秘密 AI市場はこれから拡大「エヌビディアとは共存」

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自社製の半導体開発に乗り出したARMについて「サムスンの鐵を踏む」と警鐘を鳴らし、アンデスは商機を見いだしている。

Frankwell Lin●台湾の半導体大手、聯華電子(UMC)でエンジニアや欧州子会社の総経理などを歴任。UMCから分離独立したファラデー・テクノロジーを経て2005年3月にアンデス・テクノロジーを共同創業。2021年から現職(記者撮影)

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グーグル、アマゾン、マイクロソフト……。アメリカのハイテクガリバーは今こぞって、AI半導体の開発に巨額を投じている。そのうちの1社、メタ(旧フェイスブック)はすでに独自のAI半導体を自社のデータセンターに導入し、現在はすでに第2世代の半導体開発に着手しているという。
このメタのAI半導体を支える「黒子企業」が、台湾のアンデス・テクノロジー(晶心科技)。AIサーバーの頭脳というべきプロセッサを開発している。アンデスの林志明(フランクウェル・リン)董事長に、AI半導体開発の最前線を聞いた。

独自半導体の性能はGPUに匹敵

――メタによる独自AI半導体の開発において、アンデスはどのような役割を担っていますか。

あなたがもしフェイスブックかインスタグラムのユーザーなら、アンデスの技術を間違いなく使っていると断言できる。私たちはメタのAI半導体のすべてを作っているわけではないが、かなり重要な部分を担っている。

メタは処理能力や消費電力などの面でAIサーバーへの負荷が高まったことから、従来採用していたCPU(中央演算処理装置)ではなく、独自のAIアクセラレータ(AIの計算処理を高速化するための半導体)を開発することにしたそうだ。

「MTIA(Meta Training and Inference Accelerator)」と名付けられたこの独自半導体の開発に、アンデスは2019年というプロジェクト早期から関わっている。

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