自社製の半導体開発に乗り出したARMについて「サムスンの鐵を踏む」と警鐘を鳴らし、アンデスは商機を見いだしている。
グーグル、アマゾン、マイクロソフト……。アメリカのハイテクガリバーは今こぞって、AI半導体の開発に巨額を投じている。そのうちの1社、メタ(旧フェイスブック)はすでに独自のAI半導体を自社のデータセンターに導入し、現在はすでに第2世代の半導体開発に着手しているという。
このメタのAI半導体を支える「黒子企業」が、台湾のアンデス・テクノロジー(晶心科技)。AIサーバーの頭脳というべきプロセッサを開発している。アンデスの林志明(フランクウェル・リン)董事長に、AI半導体開発の最前線を聞いた。
独自半導体の性能はGPUに匹敵
――メタによる独自AI半導体の開発において、アンデスはどのような役割を担っていますか。
あなたがもしフェイスブックかインスタグラムのユーザーなら、アンデスの技術を間違いなく使っていると断言できる。私たちはメタのAI半導体のすべてを作っているわけではないが、かなり重要な部分を担っている。
メタは処理能力や消費電力などの面でAIサーバーへの負荷が高まったことから、従来採用していたCPU(中央演算処理装置)ではなく、独自のAIアクセラレータ(AIの計算処理を高速化するための半導体)を開発することにしたそうだ。
「MTIA(Meta Training and Inference Accelerator)」と名付けられたこの独自半導体の開発に、アンデスは2019年というプロジェクト早期から関わっている。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
この記事の特集
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら