そしてソースもどうぞ。

もう準備完了だ。スパイスとチーズの匂いが上がって来る。とにかく食べよう。一口のスプーンに、白米もタコミートもチーズもレタスも全部乗せていく。ミニチュアタコライスを作るかの如く。この組み合わせは大切にしたい。

味覚が呼び起こす記憶「キンタコはいつもそばにあった」
食べた瞬間に、いつも思うことがある。「これこれ。そう、これこれ」だ。今日もキンタコに異状なし。タコミートと白米が出会うのはもはや必然でした。汁ごと白米に絡みついている一体感。溶けずに姿を残してくれた常温のままのチーズは、歯ごたえを付加してくれる。食欲に真っすぐ応えてくれる。
もぐもぐと食べ進めていくうちに、人間は思い出と共に生きているのだと痛感する。学生時代に友人と食べたキンタコ、ライブハウスの近く、帰り道に食べたキンタコ、沖縄県外からの客人を連れて思い出話に花を咲かせたキンタコ。どれもこれも「キンタコと私」だ。
しかも、意外と“味変”がしやすいのがタコライスでもある。一口にかけるチーズやソース、レタスの量を調整することで、味や触感にバリエーションを持たせることができる上級テクも忘れないでほしい。
そもそも、ひき肉とチーズと炭水化物の組み合わせに外れはないのだ。チーズバーガーもラザニアもピザもグラタンも、チーズトッピングキーマカレーだってそうでしょう。全部美味しいでしょう!タコライスはその誕生の瞬間から「美味い確定」なのだ。
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