デジタル化の進行によって「昭和」とは根本的に変わった…"令和の疲れ"から抜け出すたった1つの方法

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それに対して現代は、コミュニケーションツールの進化、ECサイトやネットバンキングの利便性の向上、フードデリバリーサービスの拡充などにより、直接人に会ったり店舗に足を運ばなくても、大切な仕事や用事を簡単にこなせるようになりました。

コロナ禍の到来により、その風潮がさらに強まったことはいうまでもありません。相対的に、体の疲れよりも脳の疲れのほうを感じやすくなったのです。

他人との関わり方や、距離のとり方の基準や常識が変わったことも、大きく影響しているでしょう。

「他人への気づかい」はいつの時代も大切ですが、自己主張をセーブし、人間関係になるべく波風を立てないように振る舞うことが、昔よりも重んじられるようになった気がします。いわゆる「空気を読む」という行為です。

自分が悪目立ちしないように、他者から攻撃されないように、過剰に空気を読んで言動や行動を慎重に選択することは、大きなストレスを生みます。これが、心の疲れ。それに輪をかけて、SNSの爆発的な普及が状況をエスカレートさせつつあります。

家族、友人、仕事で関わる人たちへの気づかいだけではなく、会ったこともない見ず知らずの人への配慮も怠ると、炎上したり、誹謗中傷されたりすることが起こり得るようになったのです。

空気を読むことにとらわれ、四六時中、周囲への過剰な気づかいをしていたら、ストレスは際限なく蓄積していき、自律神経も乱れまくってしまうことでしょう。これが、昔と今で異なる疲れの種類のトレンドです。

「スルーする力」を鍛えて上手にやり過ごす

私がみなさんにお伝えしたいことは、自分の心が疲弊しきってしまうほど、周囲に対して配慮しなくてもいい――これに尽きます。

空気を読まなくていいとは言いません。とくに組織に属していれば、折り合ったり、妥協点を見いだしたりすることも、時に必要となるでしょう。

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