
高校卒業までは反抗期が続いていた由加里さんの長女は成人した今では人が変わったように落ち着き、医療系の公務員として仕事に励んでいる。
由加里さんの子どもが巣立つまでは別居婚だった2人も2年前に同居を実現した。その新居に併設して、老若男女を歓迎するような飲食店を作った。孝さんではなく由加里さんの発案である。
自分の店の切り盛りは社員に任せられるようになった孝さんは由加里さんをフォローする姿勢を崩さずに厨房で働いている。
「僕は自宅でも低姿勢です(笑)。と言っても、由加里ちゃんの先回りをして家事をすればいいだけ。下働きだった若い頃を思い出しています」
家族をはじめとする人の世話をずっとやってきた由加里さん。頼られて感謝されることは喜びだが、疲れて果てそうなときもあった。今では10歳年上の尊敬すべき夫が優しいお母さんのように公私を支えてくれている。
頼り、感謝する日々。やっぱり人は何歳からでも幸せになれるのだ。
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