「思春期の娘が猛反対」「子が巣立つまでは別居婚」4年越しで“お互い再婚”夫婦が《過去の反省》を活かし今の幸せをつかむまで

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そんな夫婦にはともに離婚歴があり、前の配偶者との間に子どもがいる点も同じだ。出会いは7年前。それぞれ離婚から数年が経っていて、男女3人ずつでの食事会に参加して名刺交換をした。

仕事と子育ての両立に悩んで孝さんに助けを求めたのは由加里さんのほうで、毎晩の相談電話が発展して交際するようになった。彼女の話から聞くことにしよう。

前夫とは不倫が原因で離婚

「同い年の前夫と結婚したのは25歳のときです。10人ぐらいの友だちグループがあって、彼はその中の1人でした。結婚後も仲良かったですよ。娘と息子の世話も積極的にやってくれました」

由加里さんは30歳のときに医療福祉関連の会社を設立した。両親と姉、そして前夫の明宏さん(仮名)も経営陣に名を連ね、一時は60人ほどの従業員を雇っていた。実際は由加里さん夫妻が会社を動かしていたが、社長は母親であり、姉の顔も立てなければならない。鬱屈したものがあったのだろうか。明宏さんは何と社内で浮気をしてしまう。

「地元のおばちゃんたちの噂にもなったので私も子どももつらい思いをしました。それでもやり直そうとしたんです。私たちは仕事の話ばかりをしていました。夫婦なのだからもうちょっといろんな話をするべきだったのかもしれません」

しかし、由加里さんの想いは明宏さんに通じなかった。浮気相手を退社させないばかりか関係を続けていることがわかったのだ。

「人間としてダメだなと思って別れました」

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