「思春期の娘が猛反対」「子が巣立つまでは別居婚」4年越しで“お互い再婚”夫婦が《過去の反省》を活かし今の幸せをつかむまで

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離婚で気持ちはスッキリしたという由加里さん。しかし、主力メンバーであった明宏さんが離脱した会社を立て直すのは容易ではなかった。社長も由加里さんではなく姉が継ぐことに。苦労と不満が募っていたときに前述の飲み会があった。

「女性は私と同じ業界の人たちで、男性は3人とも経営者だったと思います。仕事の話が多くて、孝さんには『年上の人だな』という印象しかありません(笑)」

由加里さんの実家は孝さんと一緒に住む現住所の隣町にあるが、孝さんが営む有名店は知らなかった。しかし、若い知人が孝さんの店でアルバイトをした経験があり、飲み会で会ったことを伝えたら「店長はすごくいい人ですよ」と教えてくれた。

はじめは”相談相手”だった

由加里さんはメールと電話で孝さんに悩みを聞いてもらうことにした。その内容に耳を傾けた孝さんは、「小学生と中学生の子どもを抱えているのに会社では何でも押し付けられて大変そうだな」と素直に同情したと振り返る。

「由加里ちゃんは仕事ができる人なのでいろんな人に頼られてしまうのでしょう。でも、押しつぶされる前に逃げることも大事だよ、と伝えました」

仕事自体は好きで責任感も強い由加里さんはすぐに退社したわけではない。しかし、孝さんという逃げ場を見つけたことは確かだ。初めての小旅行では孝さんがテルテル坊主を作ってくれたのを見て、「面白い人だな」と好意を持った。

「それもすごくキレイに作ってあるんです。さすがに料理人は器用だな~と感心しました」

すぐに付き合い始めた2人が結婚するまでには4年の歳月がかかり、しかも数年間は別居婚だった。由加里さんの娘と息子が思春期らしい抵抗を示したことが大きいが、その前に孝さんの前の結婚についても聞いておこう。

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