「自分の欠点や失敗を隠すのをやめれば、孤独の苦しみは軽くなる」 日々の不安や重苦しさを手放す「不完全主義」という生き方

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不完全主義は、この現実を前向きに受け入れる考え方だ。

どうにもならない現実が、人を本当の意味で自由にする

自分の有限性に向き合うのは、たしかに苦しい(だからこそコントロール信仰は僕らの心をつかむのだ)。

『不完全主義 限りある人生を上手に過ごす方法』
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どうにもならない限界を直視するなら、人生は困難な選択の連続だ。そこには必ず犠牲がともなう。後悔の可能性はつねにつきまとうし、大事な人の期待を裏切ることもあるだろう。あなたの作るものはけっして理想の形にはならないだろう。

しかしそうした現実こそが、人を本当の意味で自由にし、共鳴体験をもたらすのだ。

すべてをこなそうという勝ち目のない戦いをやめたとき、限りある時間と注意力を本当に大事な目的に注ぐことが可能になる。仕事や家庭に完璧を求めなくなったとき、ようやく全力でその場に没頭できる。

すべてを確実にコントロールできなければ落ちつきも自信も得られないという誤った前提を捨てたとき、ふいに落ちついた心で今この瞬間を生きられるようになる。

そして今この瞬間こそ、僕らに与えられた唯一の時間なのだ。

オリバー・バークマン ガーディアン記者

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Oliver Burkeman

英国ガーディアン紙の元記者。外国人記者クラブ(FPA)の若手ジャーナリスト賞を受賞し、連載コラム“This Column Will Change Your Life”で人気を得た。生産性と限りある人生をテーマにしたニュースレター“The Imperfectionist”も好評を博している。著書にベストセラー『限りある時間の使い方』(小社刊)のほか、『ネガティブ思考こそ最高のスキル』『HELP! 「人生をなんとかしたい」あなたのための現実的な提案』(いずれも下降全訳、河出書房新社)などがある。

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