「自分の欠点や失敗を隠すのをやめれば、孤独の苦しみは軽くなる」 日々の不安や重苦しさを手放す「不完全主義」という生き方

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現実への働きかけをすっかり諦めろと言っているわけではない。

良い人生を送るためには、果敢に行動し、新たなものを生みだし、他者に影響を与えることも必要だと思う。それをするときに、すべてをコントロールしようという隠れた目論見を手放したほうがいいという話だ。

共鳴は、他者との相互性のなかに生まれる。

行動を起こすのは大切だ。ビジネスを立ち上げる、キャンペーンを企画する、大自然を散策する、パーティーの招待メールを送る。そうして自分から行動したら、次にやるべきは、世界がどう反応するかを開かれた心で見守ることだ。

不完全な現実を前向きに受け入れる

「いつかすべてが思いどおりになる」という幻想を手放して、「そんな日はけっしてやってこない」という前提から話を始めたい。

未来への不安が消えてなくなることはないし、他人は思いどおりに動いてくれない。やることリストはつねに溢れかえっている。それが現実だ。

ただし、それはあなたが怠け者だからではないし、「できる人はみんな知っている」生産性やリーダーシップや子育ての秘訣をまだ知らないからでもない。

そうではなく、あなたが人間だからだ。

限りある人間である以上、思いどおりにならないこともあれば、不安でたまらないこともある。どんなに時間を有効活用したって、人生で取り組むべきことの量は実際に取り組める量をつねに大きく上回っている。予期しないトラブルに巻き込まれたり、つらい感情に振りまわされることもある。物事はけっして予定どおりに進まない。20代で子どものいないユーチューバーが語る「理想の朝のルーティン」とは異なる現実がそこにある。

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