コロナ後に店舗数が急減のドミノ・ピザ。再攻勢を期すおひとり様向け“弁当”の実態と、「2秒にもこだわる」カイゼンの実態

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ピザBENTOは、従来の八角形の箱入りピザではない。496 × 359 mmのスクエアボックスに入ったセット商品だ。

蓋を開けると左右に仕切られており、右のスペースに約15cmのピザ、左にポテトフライなどサイドメニューがセットされている。また、ペットボトルのドリンクが付いたセットもある。

ピザBENTO
少し大きめの「お弁当箱サイズ」のボックス。仕切られており、右に約15cmのピザ、左にサイドメニューが入っている(筆者撮影)

価格はピザの種類にもよるが、サイドメニュー付きで、持ち帰り740円~、デリバリー1040円~。ただし、この価格はオープンから16時までの「ドミランチ」時間限定で、それ以外は+50円が必要だ。また、ドリンクセットはいずれの時間帯も+150円となる。

少し高価にも感じるが、「オフィスでピザが食べられる」特別感をこの価格で味わえるなら手頃な気もする。

けれど、このセットが800万食も売れた要因はどこにあるのだろうか。理由を知るには、ピザBENTO誕生の起源から知る必要がある。

蓋を閉めたピザBENTO
蓋を閉めるとすっきりコンパクトに(筆者撮影)

コロナ禍、シングルピザ需要が急増

ドミノ・ピザ ジャパンのCOO マーティン・スティーンクスさんは、ピザBENTO誕生の裏には、「おひとり様需要」の急成長があると話す。コロナ禍、ステイホームやリモートワークで宅配市場が過去最高に増えるなかで、「一人でピザを食べる」シーンが急増したのだ。

「単身者によるオーダーは昔からありましたが、以前は、あまりそこにフォーカスしませんでした。でもコロナ禍から、『最小Sサイズ(約23センチ)でも、一人には大きすぎる』という声が多く寄せられるなど、単身者のニーズが顕在化しました」

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