「ロイズ ROYCE'」“体験価値”提供する工場見学の凄いこだわり 人気の生チョコ、ポテトチップチョコレートの誕生秘話とは

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また、体験型ゲームなどを備えた「プレイエリア」は、“ゲーム”とは侮れない本格的な設計となっている。実際の製造工程に基づいて構成されており、大人でも思わず夢中になるほどの内容だ。こうした体験を通じて、チョコレートの製造をより身近に感じてもらう意図があるという。

遊ぶ子供(写真:筆者撮影)
体験の様子(写真:筆者撮影)

「チョコレートがカカオ豆から製品になるまでは、驚くほど多くの過程を経ています。その不思議を知ってもらい、もっとチョコレートに興味を持って、楽しく食べてもらいたいと考えています。

プレイエリアに関しても、子どもはもちろん大人でも楽しめる内容にしようと、どんなゲームがよいか何度も何度もアイデアを出しては練り直しました」

ものづくりの現場を“体験”で伝える

施設内には、まだまだ紹介しきれないほど多くの展示や体験がある。製造工程の公開だけでなく、ワークショップやコレクションストリートなど、ロイズならではの仕掛けが随所に見られる。

ロイズ
写真:ロイズコンフェクト提供

来場者の層も幅広く、地元北海道の人々に加え、韓国・台湾・フィリピンなどのアジア圏や欧米からの観光客、学校や企業の団体利用も多い。来場者数や国籍・年齢のデータは非公開だが、その多様性が施設の吸引力を物語っている。

「チョコレートを通じて、驚きや感動を届けたい」。その言葉どおり、「ロイズカカオ&チョコレートタウン」は、ブランドの思想やものづくりの現場を“体験”という形で伝える場となっている。企業理念と顧客体験が一致するこの空間は、今後のブランディング戦略のモデルケースともいえるだろう。

【写真を見る】2本1組のアームでチョコレートを箱詰め…ロイズの人気定番商品「ロイズオリジンチョコレート」ができる様子。
丹羽 桃子 工場見学マニア・ライター

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にわ ももこ / Momoko Niwa

岐阜県出身・千葉県在住。食品メーカーにて生産管理やOEM先管理に携わり、現在はフリーライターとして活動。子育てコラムや地域情報、企業HPなどを中心に執筆。学生時代から工場見学が趣味で、訪問回数は500回を超える。工場見学マニアとしても、記事監修や執筆、メディア出演なども行う。台湾高雄に5年間在住経験あり。

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