会話が弾まない原因はこれ。悪気なく人を疲弊させる「正論・話泥棒・雑談スルー」の3大NG
今回は、そんな「会話で相手の心を折ってしまう人」に共通する、いくつかの残念なパターンを、拙著『いつの間にか仲良くなっている人たちの世界』からご紹介したいと思います。
ご自身の会話スタイルを振り返る、1つのきっかけになれば幸いです。
心を折る会話①:「共感」なき「正論」と「マウント」
人の心が折れる会話の、最も典型的なパターンがこれです。相手が求めている「共感」を脇に置いて、自分の「正論」や「優位性」を示してしまうのです。

例えば、誰かがこう言ったとします。「私、結婚するまで料理したことなかったけど、いまでは冷凍ギョーザを焼けるまでになったよ」。これは、ほんの小さな成長を誰かに認めてほしい、という可愛らしい気持ちの表れです。
ところが、これに対して「それは料理とは言えないだろ」とか、「私はギョーザを皮からつくれるよ」というような言葉を返してしまう人がいます。
また、誰かが「上司と考えが合わなくてね」と、職場の悩みをポツリとつぶやいたとします。これに「それが会社でしょ。そういうものじゃない」とか、「オレは仕事で成果をあげて、上司に文句を言わせないけど」という言葉を返してしまう。
こんな人ばかりに囲まれて暮らしているのなら、心は疲れてしまいます。共感は心の栄養ともいえる、人が健康に暮らすうえで欠かすことのできない愛情なのです。
こうした返答をしてしまう人の心の奥には、無意識のうちに「マウントをとりたい」という欲求が隠されているのかもしれません。相手の未熟さを指摘したり、自分の正しさを主張したりすることで、自分が相手より優位に立ちたいという感情です。
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