大好きだった夫の死で、狂った老後の人生設計――これからどう生きていくか、悩みはつきない《くらたまの「人生後半 独り旅」連載 第1回》

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漫画家・倉田真由美さんの新連載です(写真:Ushico/PIXTA)
世間を沸かしたバツ3の叶井俊太郎氏との結婚から16年。漫画家・くらたまに降りかかったのは、夫の死と、残りの人生をどう独りで生きるかという「新たな人生設計」だった――。
夫亡き後の日々の暮らしや感じたこと、そして新たな挑戦の日々を漫画とエッセイでお届けする。

くつがえってしまった人生設計

2024年2月、私は夫をすい臓がんで亡くしました。

私の4歳年上の夫は当時56歳、充分生きたとはいえない年齢です。でも当人はがんが発覚した2022年から、「俺はやりたいことは全部やってきた。思い残すことは何もない」と、がんの標準治療を選択せずそれまでと同じ日常を過ごしました。

言われていた余命は「悪ければ半年、どんなに長くても1年」でしたが、それよりかなり長い1年9カ月を活動的に生きました。最期は本人の望み通り自宅で、私が見ている目の前で息を引き取りました。

夫がいなくなって、私の人生設計は根底からくつがえってしまいました。

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