大好きだった夫の死で、狂った老後の人生設計――これからどう生きていくか、悩みはつきない《くらたまの「人生後半 独り旅」連載 第1回》
開始時間20分ほど前でしたが、会場には既に多くの人が集まっていました。入ってすぐ、目当ての姿を見つけました。
「ヨーコちゃん!」
「あ、くらたま、久しぶり」
会いたいと思っていたのは、『だめんず・うぉ〜か〜』を描いていたときに「ヨーコ会長」として、登場してもらっていた麻雀プロの渡辺洋香さん。
「最後に会ったの、ヨーコちゃんの雀荘でだよね」
「確かそう。17、18年前かな?」
「蛭子能収さんと一緒に麻雀したよ」
「そうだっけ。他に誰がいたか思い出せない。でも懐かしいね」
何かもめたりしたわけではないけど、縁が途絶えていた人です。何となく疎遠になってしまうと、理由なく連絡するのも何となく気まずい気がして、そのうち会わないことに慣れてしまいます。
一時は頻繁に会っていたのに、長いこと会わなくなって、でもそのことが心のどこかで少しだけ引っかかっていました。
近況を伝え合い、会えてよかったと、お互いのLINEを交換しました。「やり取りをしていたのがLINE登場前なんだ」と、改めて衝撃でした。もしかしたら、次に会うのもまた数年経ってからになるかもしれませんが、それでいいんです。
彼女に会えた。それだけでこの大会に参加した甲斐はあります。
うれしい再会、懐かしい面々
さらにうれしい再会がありました。20代の頃、雀荘でバイトをしていたのですが、そのときに同じ雀荘で働いていたDくん。彼は現在、Mリーグという麻雀プロリーグ戦で活躍するトッププロになっていました。
そして、漫画家の片山まさゆきさんと西原理恵子さん。

無料会員登録はこちら
ログインはこちら