「夏バテに鰻」は日本人の体質的にNGだった→日本人は夏に太りやすく、冬に痩せやすいという驚きの科学的根拠

季節ごとに基礎代謝量が変化する日本人にとって、夏に高カロリーの料理を食べることには大きな危険があります(写真:jazzman/PIXTA)
7月19日は土用の丑の日。この日に「う」のつく食べ物を食べると無病息災につながると言われ、江戸時代からは鰻を食べるのが定番になったようです。
さらに、夏の栄養源として鰻を食べることは「万葉集」にも詠まれていて、日本人は昔から夏バテ防止に鰻を食べてきたことがわかります。
しかし、「夏バテ防止に鰻を食べる」という健康法は、じつは日本人の体質に合っていないことを知っていますか?
のべ30万人以上を診察した内科医の奥田昌子医師は、新著『これをやめれば痩せられる』で、科学的根拠をもとに日本人がもっとも効率よく痩せる方法を紹介。
以下ではその奥田医師が、夏に鰻重など高カロリーの食品を食べることの危険性について解説します。
「ガッツリ食べて夏バテ予防」は本当か
梅雨が明けると活気づくのが、焼肉、かば焼き、バーベキューなどの広告です。
脂でギラギラしたカルビやかば焼きの写真がドーンと載っていて、〈暑さに負けるな、抵抗力が落ちて夏バテするぞ。夏こそしっかり食べて体力をつけよう〉と、圧力をかけてきます。
あーあ、焼肉かあ。誘われてるけど、はっきり言って、行きたくない。疲れそうだし、食欲ないし。これって、もう夏バテしてるってこと? あー、しかたない、みんなに付き合うかな。
とはいえ、心の底ではカロリーも気になります。調べてみると、牛肩ロースを使った焼肉定食は768キロカロリー、鰻重は879キロカロリーです。ふむふむ。
バーベキューなら、牛肩ロース、トウモロコシ、ナス、玉ネギ、ピーマンを刺した1串が78キロカロリー。
これを8本食べたら624キロカロリーで、ここに焼きそばがつきます。
どれもガッツリですし、これで弾みがついて、食後にアイスクリームを食べたらと思うと、ちょっと怖いような気がします。
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