「脂肪肝」がとても怖ろしい病気である3つの理由 放置すると重大疾患を招き寄せる"身近な病気"
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脂肪肝があると、ダイエットを目論んでもそう簡単にはやせられません(写真:msv/PIXTA)
近年、肝臓の健康に注目が集まっています。医学が進歩して、肝臓こそ健康長寿を実現するカギになる臓器だということがわかってきたのです。
たとえば、「脂肪肝」は、これまで「誰でもかかるたいしたことない病気」のように扱われてきましたが、じつは「動脈硬化や糖尿病などを招く重大な病気」であることが判明しています。脂肪肝を甘く見て放っていたら、老化や病気が加速して、先々の人生を狂わせることにもなりかねません。
ただ、肝臓は、ポイントを押さえたケアを行えば復活する臓器です。肥満やアルコールなどの問題で長年健診の肝機能の数値が悪かった人も、やるべきことをやりさえすれば短期間で回復させることができます。
では、どんなケアを行えばいいのか。肝臓専門医として46年間、患者を診続けてきた栗原毅医師は、新著『肝臓大復活』の中で、すぐに役立つ肝臓ケアのノウハウを惜しみなく紹介しています。
以下では、その栗原医師が「脂肪肝の何がそんなに怖いのか」について解説します。
脂肪肝を決して甘く見てはいけない
脂肪肝は日本人の約3人にひとりが罹っているとされる「身近な病気」です。みなさんの中にもお医者さんから脂肪肝を指摘されている人がいらっしゃるかもしれません。
この病気は、長らく「たいしたことない病気」だと思われてきました。日本の医療界全体を見渡しても、重要度の低い疾患として「下」に見られてきたと言っていいでしょう。
しかし、最近は「この脂肪肝こそ怖ろしい病気であり、絶対に甘く見てはいけない」というように潮流が変わってきているのです。いったい、なぜなのでしょうか。
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