「脂肪肝」がとても怖ろしい病気である3つの理由 放置すると重大疾患を招き寄せる"身近な病気"
脂肪肝がわたしたちの健康にもたらす弊害は、大きく次の3つに集約されます。
② 脂肪肝炎を起こすと、肝硬変や肝臓がんのリスクが高まる
③ 糖尿病を引き起こし、多くの重大な疾患の発生源となる
順に説明していきましょう。まず「①代謝が落ちてやせにくい体になってしまう」ですが、脂肪肝があるために何度もダイエットに失敗している人はかなりの数に上ります。
失敗の原因は「代謝の低下」です。やせるかやせないかに、代謝が大きく影響しているのはご存じの方が多いはず。
肝臓はもともと人間の代謝機能において中心的な役割を果たしているのですが、肝細胞に脂肪が蓄積していると、その代謝機能が大きく落ち込んで「エネルギーを消費しにくいやせにくい体」になってしまうのです。
それだけではありません。脂肪肝になると、肝細胞が炎症を起こして次々に壊れてしまうのですが、この破壊が進むと肝細胞内にたまっていた中性脂肪が血液中に流出して皮下脂肪や内臓脂肪が増え、肥満がいっそう進んでしまうようにもなります。
つまり、脂肪肝があると、てきめんに「やせにくく、太りやすい体」になってしまうというわけです。
やせられないのは脂肪肝のせい
このため、脂肪肝があると、ダイエットを目論んでもそう簡単にはやせられません。これまでダイエットにチャレンジしては挫折してきた方も多いと思いますが、なかなか成果が出なかったのは「方法が悪かったせい」でも「意志が弱かったせい」でもなく、「脂肪肝があったせい」だったのかもしれません。
もし脂肪肝を解消させないまま、無理に食事量などを落としたりしたら、いったんは体重が落ちたとしてもすぐにリバウンドするのが目に見えています。逆に言えば、健康なまま体重を落としたいのなら、まず脂肪肝を解消させるのがマストだということになります。
とにかく、脂肪肝はダイエットの成功を阻む最大の壁。
「メタボ腹をなんとかしたい」「体重を減らしてスリムになりたい」と思っている方は、「脂肪肝の解消なしには、ダイエットの成功はあり得ない」と心に刻んでおくべきでしょう。
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