「夏バテに鰻」は日本人の体質的にNGだった→日本人は夏に太りやすく、冬に痩せやすいという驚きの科学的根拠
8%の違いがおにぎりに匹敵するのは、1日のエネルギー消費のうちで、基礎代謝量の占める割合が大きいからです。
意外なことに、運動と生活活動によるエネルギー消費は10~40%しかありません。食事誘発性熱産生(DIT)が約10%で、残る約50~80%が基礎代謝量です。
日本の気候が基礎代謝量に影響している
話を戻しましょう。カロリーの必要量が減少するとなれば、夏は食が細くなるのが自然です。
欧州系の人は年間を通じて基礎代謝量が一定だというデータがあることから、日本人の基礎代謝量が変動するのは、おそらく、蒸し暑い日本の夏に体が適応した結果と考えられます。
基礎代謝量がこれだけ落ちているのに、焼肉、かば焼き、スパイスのきいたカレー、ガーリックステーキを楽しく食べたり、食欲がなくても1日3食絶対に食べようと頑張ったり、付き合いでバーベキューに行ったりしたら、どうなるでしょうか。
はい、太ります。
病気を治療しているとか、子ども、シニア世代など、栄養摂取にとくに気を配る必要のある人でなければ、夏に食欲が多少下がっても気にしなくてよいといえます。
夏は体が省エネモードになります。さからわず、自然にまかせましょう。ただし、体に蓄えることができない、ビタミンとミネラル、そして水分は意識して摂取してください。
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