「グラスや水が最後まで出てこず」「クレカ決済に10分も」…。日本初上陸の高級ホテル「フェアモント東京」。8500円朝食に"心配"になった朝

食事は大満足も、オペレーションには不安要素も……

築地、高輪、虎ノ門といった都内屈指の再開発エリアに囲まれるようにして位置する浜松町。その目玉がブルーフロント芝浦です。

東京の絶景を独り占めできるテラス席。風が吹き抜け植栽もたっぷりの贅沢空間です（筆者撮影）

高層ビルが立ち並ぶこのエリアの中でも、今後のランドマーク的存在として注目を集めています。

テラス席から望む東京タワー。位置関係が絶妙で根元まで見える（筆者撮影）

ただし、立地条件についてはやや評価が分かれるところかもしれません。

「駅直結」という触れ込みではあるものの、最寄りのJR浜松町駅の改札からは徒歩5分以上。建物自体が幹線道路に面しておらず、前の道も片道1車線と狭いため、タクシーや車でのアクセスはやや不便。

また、海沿いを印象づけるには少し距離がある。そんな惜しい立地でもあります。これがインバウンド客にどう受け止められるのか。

幹線道路旧海岸通りとブルーフロント芝浦をつなぐ、新芝浦橋も改修工事を完了してピカピカでお目見え（筆者撮影）

フェアモント東京のレストランを訪れた際にも、そうした惜しい部分はオペレーション面にも感じられました。

たとえば、テーブルのすぐ横にウォーターデキャンタが用意されているのに、肝心のグラスや水は最後まで出てこなかったり、前菜を食べ始めた直後にメインディッシュが運ばれてきてしまい、オムレツを口にする頃には冷めてしまっていたり。この日、スタッフは20人程度、客はそれよりも少ないシチュエーションだったにもかかわらず、です。