「グラスや水が最後まで出てこず」「クレカ決済に10分も」…。日本初上陸の高級ホテル「フェアモント東京」。8500円朝食に"心配"になった朝

オムレツは、注文時に好きなトッピングをセレクト。トマト、パプリカ、茸、ハム、チーズ、オニオンの6種類から好きなものを選べます。欲張りな私は全部入れでお願いしました。

結果として、これが味の決め手となりました。オムレツはソースもケチャップもなし、薄く削ったフレーク状の岩塩がパラパラとかかっているだけ。だからこそ、卵の濃厚なうま味がソースでぼやけません。

とろけるチーズのまろやかさと、ハムの塩気のきいたうま味、シャキッとしたパプリカやオニオンの食感、そこに茸の滋味とトマトの青々しさが加わって、奥行きのある味に仕上がっていました。さまざまな風味がふわりと顔を出し、飽きることなく最後のひと口まで楽しめます。

見たことのない楕円形のビジュアルで、食べたことのない味がしたソーセージ。ふわふわの絹挽きでしっとり優しい風味（筆者撮影）

ふわふわのすり身のようなソーセージ

付け合わせは、ベーコンとソーセージ。特にソーセージがすごかった。粗挽きジューシーな食べなれた味とは正反対の、ふわふわのすり身のような食感です。

スパイスと塩気は控えめで、ハーブで味を整えた優しい味わいは、今まで食べたことのない初めての出会いでした。

鮮やかなグリーンリーフとトマトの赤のコントラストが美しいサラダ。シンプルなドレッシングでいただきます（筆者撮影）

グリーンサラダは、朝食の名バイプレイヤー。鮮やかな緑に、トマトの赤が目にも美しく、食欲をそそります。