中国の「ヒト型ロボット」開発企業が224億円調達 CATLなど出資、「エンボディドAI」への期待反映

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銀河通用機器人が2024年6月に発表したヒト型ロボットの初号機は、上半身に2本の腕を備え、下半身には車輪式のシャシーを採用している。

銀河通用機器人はヒト型ロボットが運営する無人薬局のソリューションを開発した。写真は同社が披露したデモンストレーション(銀河通用機器人のウェブサイトより)

3カ月後の2024年9月、同社は生活関連サービス大手の美団(メイトゥアン)の薬局部門と提携。実店舗の薬局での販売サポート、倉庫のスマート化、物流のスマート化などの分野で協業している。

無人薬局を中国全土に展開へ

2025年3月には、ヒト型ロボットが運営する「無人薬局」の開発成果を披露した。銀河通用機器人のヒト型ロボットは、広さ50平方メートルの無人店舗で最大5000品目、1万箱の薬の在庫管理、商品補充、受け渡し、梱包などの業務をこなし、それらを24時間、全自動で実行できるという。

本記事は「財新」の提供記事です。この連載の一覧はこちら

同社はすでに北京市内に10店舗の無人薬局をオープンしており、2025年末までに中国全土で100店舗以上に増やす計画だ。

中国では近年、銀河通用機器人のようなエンボディドAIの開発企業が続々と誕生している。それとともに、投資家の関心の焦点もロボットの運動機能の制御から(エンボディドAIに最適化した)大規模言語モデルなどの「頭脳」に移りつつある。

とはいえ、ヒト型ロボットの技術は発展途上であり、(ロボット業界の)大手企業の本格参入も少ない。エンボディドAIの実用化競争はまだ始まったばかりだ。

(財新記者:劉沛林)
※原文の配信は6月23日

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