「ダニが増えにくい家」の秘密――攻略するのは暑さより湿度!プロが伝える「本当に怖いのはダニではなく…」の深い意味とは?

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ダニにとって快な環境・不快な環境(画像:ダスキン開発研究所提供)

先述したように、ダニアレルギーの主な原因は、ダニそのものよりはむしろ、ダニのフンや抜け殻、死骸の一部にある。これらがハウスダストに混ざって空中に舞い、人の口や鼻、皮膚から体内に入り、アレルギー症状を引き起こす。

ちなみに、小麦粉などの食品に混入しているのはコナダニというダニで、これに気づかず多量に摂取すれば、アナフィラキシーショック(急性のアレルギー症状)を起こす可能性もある。

こうしたことから、アレルギー疾患を持つ人がいる家庭では、アレルゲン対策をしっかり取ることが必要となってくる。

「家の中にいるダニを根絶することは、ほぼ不可能。大事なのは、ダニを駆除するというよりも、ダニアレルゲンであるダニのフンや死骸を除去すること」と荻野さん。

ポイントは、<ダニのフンや死骸を除去したうえで、ダニの数が増えないようにコントロールする>ことだ。その方法を以下にまとめた。

プロが教えるダニ対策【場所別】

①布団・ベッド

まずは布団から。一番いいダニ対策は「布団を洗うこと」と荻野さん。「最近はコインランドリーでも布団が洗えたり、高温乾燥もできたりします。また、布団クリーニングをしているクリーニング店もあるので、そうしたサービスを使うといいでしょう。洗えないタイプの布団だったら、なるべく洗える布団に買い替えてください」。

どうしても布団が洗えない場合、あるいは布団を洗うまでの合間は掃除機をかける。

「布団の短いほうの長さ(約1m)を8秒ほどかけてゆっくり動かしてください。強く力を入れる必要はありません」(荻野さん)

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