「ワクチンが原因では…」予防接種後の運動中に突然死した愛犬。男性が深く後悔した"死の真相"とは――飼い主の無知と不注意がもたらした悲劇

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日本の夏の暑さはペットにとっても過酷でしかありません(写真:220 Selfmade studio/PIXTA)
飼っている動物が病気になったら、動物病院に連れていきますよね。動物病院には外科、内科、眼科など、さまざまな専門領域の獣医師がいますが、獣医病理医という獣医師がいることを知っていますか?
この記事では、獣医病理医の中村進一氏がこれまでさまざまな動物の病気や死と向き合ってきた中で、印象的だったエピソードをご紹介します。
病理解剖は、物言わぬ動物たちの遺体から「メッセージ」を読み取る行為です。病理解剖を行うことで、必ずしもすべてではありませんが、その動物が死に至るまでの経緯や、病気とどのように闘ってきたかを知ることができます。

ペットたちは暑さに弱い

これから本格的に始まる、日本の暑い夏。人間同様、ペットたちにとっても命にかかわる季節です。

毎年5月から10月にかけて、獣医病理医として働く僕のもとには、暑さが原因で亡くなったペットの遺体が数多く持ち込まれます。イヌ、ネコ、フェレット、カメ……種はさまざまですが、飼われている数の多さもあってイヌが圧倒的に多い印象です。

月に10件の動物の病理解剖があったとして、そのうち2~3件が高温による熱中症や脱水による死亡です。

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