
「先端メディア」を社会にどう浸透させていくか
窪田:宮下先生は現在、明治大学の総合数理学部 先端メディアサイエンス学科の教授をされています。先端メディアサイエンス学科とは、具体的にはどんな学科なのでしょうか?
宮下:簡単に言うと「未来のコンピュータのあるべき姿を研究する」学科です。コンピュータは単に計算機としてだけではなく、コミュニケーションやコラボレーションとか、いろいろな目的で私たちの生活を便利にしていくものですよね。それがどんな形で私たちの未来に浸透してくるかはまだまだわからないところも多いので、仮に「先端メディア」と呼んでいるんです。
たとえば、スマートフォンや人型ロボット、スマートスピーカー、ARグラスもそう。私たちは、それらすべてを含めて先端メディアだという位置付けで研究開発をしています。