夫婦の会話が「仕事の話ばかり」だと不幸せか 結婚5年、同僚夫との関係に不安

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もっと言うと、仕事で目の前が真っ暗になるような出来事があったとき、私は真っ先に顔が浮かぶのはダンナです。「ああ、もうだめなのかもしれない」と思うようなときには、さすがにアドバイスはされない(笑)。

「ま、家でワインでもあけよう」とか「飲んで帰っても大丈夫だよ」とか言ってもらえたら、飛んで帰ってわんわん泣きたくなります。そして居場所があることが嬉しくてしみじみしてしまう。これは、きっと同じ会社の同僚や同期の夫じゃなくても言えることだと思うけれど、やっぱり最後は家族ってそういうものなのかな、とも思うのです。

家での仕事話には、「マイルール」を作ろう

あなたは、「仕事以外の会話がない」と嘆くけれど、お互いに仕事をしていたら仕方ないんじゃないかしら? 子どもができたり、親や親戚の問題が発生したり、地域活動に参加したり、夫婦の時間を長く過ごしていくと、仕事以外の役割も増えていくことでしょう。そうすれば、仕事以外の会話だって必然的に多くなっていくのではないでしょうか。

まぁ、今だって仕事の話ができて、お互いの状況もわかり合えていて、帰る場所があって、十分に幸せじゃないですか! けんかもモヤモヤも、お互いの違いに基づくものなのだから、「違うんだな」と思って尊重し合えればいいこと。

ぷいっと寝る、とか、次の日も口をきかない、とか、ケンカの後の嫌なクセがあるのであれば、けんかをしていないときに修正するといいと思いますし。他人と家族になったわけですから、「このままうまくいくのかな」と不安になる気持ちもわかりますが、大半の時間を過ごす「仕事での姿」も認めてもらっているのですから、きっとわかり合えるはずだと私は思います。

この手のご相談は、本人がどんなに不安でも、周囲からは「のろけているのね」で済まされがちで不満がたまるかもしれないけれど、働く妻は多かれ少なかれ、「家での仕事話」には、マイルールを作ってなんとかうまくやっているものです。「幸せでいいわね!」と叱られないように、同じような境遇の女性を見つけて、それこそ、「ある、ある!」と共感しあってみたらラクになるかもしれませんよ。

堂薗 稚子 ACT3代表取締役

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どうぞの わかこ / Wakako Dozono

1969年生まれ。1992年上智大学文学部卒業後、リクルート入社。営業として多くの企業を担当し、数々の営業表彰を受ける。管理職として、多様な雇用形態の組織の立ち上げやマネジメント、『リクルートブック』『就職ジャーナル』副編集長などを経験。2004年第1子出産。2007年当時組織で最年少、女性唯一のカンパニーオフィサーに任用され、事業責任者、「リクナビ派遣」編集長を務める。2010年に第2子出産後はダイバーシティ推進マネジャーとして、社内外女性のメンターを務めつつ、ワーキングマザーで構成された営業組織の立ち上げ、マネジメントを担当し、彼女たちの活躍を現場で強く推進した。経営とともに真の女性活躍を推進したいという思いを強くし、2013年退職。株式会社ACT3設立、代表取締役。女性活躍をテーマに、講演や執筆、企業向けにコンサルティングなどを行っている。2013年2月、リクルート在籍時に東洋経済オンライン「ワーキングマザーサバイバル」連載に登場。FBのいいね!数が6000を超えるなど、話題となった。

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