今年も90人以上が集まり、大盛況に終わった営業部女子課のイベント「夏の女子会」。イベント中盤で登壇いただいたリクルートホールディングス執行役員・柏村美生(かしわむら みお)さんのお話には、女性が働くために社会に何が必要か、自分はどうしていくべきかについてのヒントが、いくつもありました。
柏村さんは1998年にリクルート入社。入社から3年間は営業部でがっちり鍛えられ、その後、新規事業部へ配属。29歳の頃、自ら声を上げて「ゼクシィ」の中国での販路開拓を目指すべく、上海に赴任。現在は1200人の組織をまとめるリーダーとして活躍しています。
「自己認知」は正しく出来ている?
「よく悩まずに働けますねって言われるけれど、そんなことはありません。入社したころは毎日のように泣いていたし、どのタイミングもつま先で立って仕事をしてきたと思っています。でも、背伸びして仕事をするたびに少しずつ成長できて、いつの間にか新しい仕事ができるようになっている。そういう環境を与えてくれた会社に感謝しています」と話す柏村さん。そのキャリアの中で考え続けてきたことや工夫とは?
(1)メタ認知力を上げる
「周囲のことを理解してあげなさいとよく言うけれど、それよりもまず自己認知、メタ認知を上げることが重要です。20代よりも30代のときの方がそう感じたし、30代よりも40代の今の方が、自己認知の大切さを実感しています」と柏村さん。
なぜなら、チームで仕事をする際に最も重要なのが、各自が自分の強みと弱みを客観的に理解していることだからです。自分の弱みを自覚して人に相談したり、できる人を見つけたりする。自分の強いことなら、そこが弱い人をサポートする。それぞれの長所と短所をチーム内で共有する。
そうやって、弱い部分を修正するより強みを活かして武器とする方が「成果」につながります。「強みを圧倒的に強くすればよくて、弱い部分は誰かに助けてもらう。仕事はパズルみたいなもの」と柏村さんは言います。
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