蒸し風呂のような暑さに見舞われた7月25日。営業部女子課の夏の恒例イベント「夏の女子会」に、全国から90人以上の女性たちが集まりました。当イベントは2010年から始まり、今年で6回目。出席者の参加動機を事前に調査すると、やはり多いのが「周囲に営業の女性がいないため、同年代の営業女子と意見交換がしたい」という声です。
営業部女子課を立ち上げた背景にも、同じ理由がありました。私は営業こそ女性に向いている職業だと思っていますが(共感性や協調性など、女性の強みと言われる特徴が非常に役に立つと思うからです)、実際の営業の現場では、女性は全体の2割程度に過ぎません。IT、不動産、自動車、食品などの業界ではさらに少なく、1割を切るほどです。
営業が好きでも、続けるイメージを持てない
営業という仕事が好きで、誇りを持っている女性であっても、「営業として働き続けること」を明確にイメージできる女性が少ないのはこのためです。「出産後に、このハードワークはムリなのか?」という不安にぶち当たってしまうのです。
実際に営業部女子課254人にアンケートしたところ、「営業が好き」と答えた人は56%いましたが、ほぼ同じ数の57%が「出産したら営業ができるイメージがない」と答えています。こういった女子の悩みを解決するための営業部女子課ですから、周囲にロールモデルがいない女性が集まるのは必然とも言えます。
今では営業部門で採用する新卒の過半数が女性という企業も増えてきましたが、彼女たちの悩みは解消されていません。その根本にあるのは「ロールモデルの不在」ですが、さらに細かく見ていくと、
①家庭と仕事を両立することへの不安
②男性型キャリアモデルに囲まれていることへの違和感
③キャリア形成自体をうまくイメージできない
という3点であることがわかります。以下、営業女子の生の声をもとに、これらを具体的に検証していきましょう。
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