「男性型」に強い違和感…営業女子の3大悩み 辞めさせないために、上司は何が出来る?

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会場では、女性同士ならではのお悩み相談が活発に行われていました。

「結婚、子育てを経験している女性営業職のロールモデルになるような方が身近におらず、女性は営業職を続けるのが難しいと思ってしまっていたこともあり、少しでも視野を広げるきっかけにできたらと思います」(イベント出席者の参加動機より)

職場の営業担当社員が男性ばかりだったり、女性がいても出産を機に辞めてしまったり。これらは、営業女子がぶつかる定番のお悩みです。

とはいえ今回のイベントは、これまで開催してきた中でいちばん営業ママ比率が多かったように感じました。企業の中でも徐々に「営業ママ」が生まれ始めているのでしょう。

そんな「過渡期」である今、営業ママたちの悩みの二極化が起こっています。それは、「時短勤務で時間制限があるが、期待される目標数字は独身時代と同じ」という悩みと、「時短勤務だから、戦力外扱いされている」という悩みです。

「チーム対応」と「脱長時間労働」がカギに

前者は、育休後の復帰は内勤ばかりで、営業として復職した前例がない職場で起こりがちなこと。特に仕事の「チーム化」がうまく行われていない職場に多いケースです。

営業の仕事は1担当に1企業などと、属人化してしまう傾向があります。その担当にしかわからないことが多いので、休日でも顧客からの電話対応に追われる、なんてこともしばしば。そうならないために、チームでの対応を定着させ、誰かが抜けても周囲がフォローできる仕組みが必要です。

また、営業職に限った話ではありませんが、残業が常態化している会社では女性の定着率が悪いです。裏を返せば、「働いた時間ではなくスキルや成果を評価する仕組み」と「残業が当たり前ではない職場」があれば、女性が長期的に働きやすいと言えるでしょう。

そして、女性が働きやすい会社では、結果的に男性も働きやすいものです。チーム対応を行うことと長時間労働が当たり前ではなくなることが、営業ママだけでなく、会社全体の利益につながるはずです。

一方の「戦力扱いされない」というお悩み。復帰後の営業ママが疎外感を覚えてしまうケースです。「できる仕事だけでいい」と周囲が気遣ってくれている場合もありますから、その気持ちは大変ありがたい。けれど、これまで一生懸命働いてきた女性たちにとっては、辛いことでもあります。

この場合、営業ママ自らが「もっと頑張りたい」と上司に訴えかけることも必要です。育休後の女性を部下に持ったことがない上司なら、単純に「実情や希望が分からない」だけのことも多いのです。

また、あなたが営業女子の上司であれば、「子どもを産んだ後の女性は、誰だってペースを落として仕事をしたいもの」と決めつけないでください。どんな風にキャリアを考えているかは人それぞれ。もしかしたら、出産・子育てという人生の一大イベントから大きな学びを得て、いっそう仕事に貪欲になっているかもしれません。

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